感覚はあげられない

思うこと

リハビリをしていて、自分の気になっていることとか
「こんな感じがする…」というようなことを相談するとき
「言葉で表現するのは難しい…」と思うことが多々あります。

「ここがこんな感じで…痛いわけじゃなくて…」
「バキバキ…って感じじゃなく…ゴリゴリ…に近いような…」
「引っ掛かってる…というより、擦れてる感じ…??」

よく分からない色んな表現をするのですが、相手はPTやOTなので
身体のことを勉強してきた専門知識があるし、
「今の言い方でよく分かったね…」
ということも含めて、察してくれたりするので助かります。

入院中、膝のロッキングが多くて色んなことを考えたりやってみたりしても
なかなか上手くできなかった頃…

膝を、ほんの少し曲げるっていう「ほんの少し」が分からなくて苦労していました。
もう、本当に嫌になるくらい…。
担当PTとも色んなことを話したりしました。

そんな頃、担当PTが言っていたことを思い出します。

「感覚は、あげられないから…」
「感覚は、あげられないんだけど…」

痛いとか痒いとか、暑いとか寒いとか…
何かで測って数値で表すとか出来ないし、取り出して誰かに渡すことなんて出来ない…
でも、もし分かってほしい相手にその感覚をあげることが出来たら…
あの頃の私も、膝をほんの少し曲げる…っていう感覚を掴むことが出来たかもしれない。

逆も然り…
私が感じている、

「こういう感じにしてみたんだけど…あってるかな?」
「ここに、これくらいの力を入れるってこと??」

この感覚をPTにあげることが出来たら…

「ちょっと違いますね…こっちにしてみて」
「そう、そのままもう少し力入れてみましょう」

なんて感じで、上手く動けるようになるコツみたいなものに
たどり着くのも早いんじゃないかな??

出来もしないこと言ってても仕方ないんだけど。。。