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脳梗塞を発症してから、後遺症で「片麻痺」と「同名半盲」になりました。

片麻痺は、リハビリを頑張れば回復する可能性がありますが、
同名半盲は、治療法もなくリハビリも出来ず…慣れていくしかないと言われています。

発症してすぐ色んなものが見えにくかったのですが、そうなったときには入院生活が始っていました。
心のどこかで、この見え方は病院の中だけのことだと思いたかったのかもしれません。

5ヶ月後、退院して自分の家に戻ったとき、あまりにも色んなものが見えにくくて愕然としました…
自分の家のはずなのに家の中にあるものがよく分からないんです。

片麻痺で左手足が動かなかったときに絶望したりせずにいられたのは、リハビリで少しずつ回復してきたし今後も頑張っていけば回復する可能性は充分あるからだと思います。

でも、眼は何もできません…

この先ずっと…こんな見え方のままで以前まで見てきた景色を見ることはもう無いんだ…
と思うと悲しくなりました。

そんなとき、ある人に
「新しい日常が始まったね…」
というようなことを言われ…

『そうか…元に戻れないって思うより、新しいことが始まるって考えていげはいいのかな…』
と思うようなっていきました。

入院中、リハビリをしているときに担当の療法士に、

「普通だったら、こういう動きになるよね」
「普通だったら、こう動けるはずだよね」
「普通だったら、こんな動きしないよね」…などと、よく言っていました。

普通に動けるようになりたい…という思いが強かったんだと思います。
その気持ちは、今も同じです。

そんな自分の今…
そして、これから…

自分にとっての普通は、どんどん新しくなっていくんだな…と思います。

そんな思いから、ブログのタイトルを 『あたらしい普通』 にしました。