少しずつ確実に身体が変わってきたのを感じながら
歩く…ということも細かく考えるようになってきました。
この頃は、右足との違いを感じているところを細かく伝えることもそうですが
その違いはどうしたら改善できるのかを自分でも考えられるように
なってきた気がします。
「自分の身体の動きを解ってきてますね…
自分っていうものに対してのプロになってきたっていう意味です」
そう言われて嬉しかったのもあるけど
こうやって自分の身体の動きを理解していけば
リハビリも自分でできるってことか…と思うようになりました。
動くのは自分だし歩くことも誰かに動かしてもらってるわけじゃない…
動けるようにしてもらう…ではなく自分で動けるようになる…
という意識のほうが動けるようになるのも早いだろうな…と思いました。
左足は随分と頼れるようになってきたけど、前に出してからも後ろにあるときも
もう少し支えが強ければ…と思っていました。
じゃあ、どうなれば支え方が安定してくるのか…
足りないと思うものをイメージして伝えていく…
そして解決するにはどうしたらいいかを話し合います。
ありえないことではあるけど、左足の幅がもう少しあったら今より頼れる感じがする…
そんな現実的ではない感覚もちゃんと共有しようとしてくれるので
どんどん細かい感覚を伝えていくことが増えました。
足の指の付け根…
縦に三分割した外側のほう…
足の人差し指と中指辺り…等々
イメージも細かいというか色んな例えで解ってもらおうとしていました。
横に揺れるっていうより縦…
自分のオシリに座るような…
自分の前に常に現れるボールを足の内側で蹴りながら歩いてるような…等々
たくさんある感覚を細かくして全部投げて…
全部拾ってもらって良い形に組み立ててもらう
返してもらって自分の中でも良い形にしながら落とし込んでいく…
そんなことを積み重ねていきました。
そして、雪が積もるのは例年より遅かったとはいえ…
雪の上でも歩けるようになっていました。