誰だって戻ることは出来ない

思うこと

左手足が動かなくなったとき、

『元に戻りたい…』

という思いでリハビリを頑張ってきました。
そういう思いがあるから頑張ってこれたのかもしれません。

でも、ふと思ったことなんですが…

例えば、

〇年前より10kg体重が増えてしまった…
元に戻りたい…

そんな思いでダイエットを開始。

元に戻るために頑張る…
元に戻れるなら頑張れる…
元に戻すぞ…

頑張って10kg落とし、ダイエット成功。

良かった〜元に戻った〜。

確かに、10kg落としたんだから元の体重になりました。
元に戻った、というのもあってるんじゃないかと思います。

でもそれって、元に戻った、ではなくて
改めてその体重になった、
ということじゃないかと…。

自分の身体に関しても、
元に戻りたい…
という思いでリハビリを頑張ってきて…
そういう思いで頑張ることが悪いわけじゃないと思いますが、
どこかで、

『何も意識しないで歩ける人たちは元に戻る必要なんてなくて
自分はそうじゃないから元に戻さなきゃいけない…』
『元に戻らないといけないのは、自分のような人だけ…』

そんな考え方になってしまうこともあったような気がします。

そして、

『思うように動くことが出来ず上手くいかない…』
『たくさん頑張ってるのになかなか歩けるようにならない…』

と、少し気持ちが落ち込んだり焦ったりしたときに、

『自分だけが、なかなか元に戻れない…』

と、思ってしまったり…。

アスリートの中には、病気やケガをして手術や入院治療を受け長いリハビリを経て復帰し、
大会で優勝するまでになったような人たちもいます。
だけど、そんな人たちも元の身体に戻ったからそうなったというわけじゃない…
改めて現在の身体で成し遂げたことですよね。

誰にだって同じように時間が流れていて月日は過ぎていって…
誰もが元に戻ることは出来ない…時が戻ることはないんだし…。

言い方や表現の仕方が違うだけのことかもしれないけど、

『なかなか元のようには動けない…』
『元に戻るのは難しい…』

そんなふうに気持ちが落ちてきてしまって

『自分は元に戻れない…』

と、悲しくなったときに…

『誰だって元に戻ることなんて出来ないんだ…』

と、ふと思いました。

『自分だけが元に戻れないわけじゃない、誰だって元に戻ることなんて出来ない…
時間は戻せないんだから戻るんじゃなくて、新たに自分がなりたい身体をつくっていくために
前に進んでいくしかない…』

そう考えていたほうが前向きな感じがするような…

ブログのタイトルを考えたときにも同じようなことを思っていたはずなのに…
ちょっと弱気になったり、不安になったり、焦ってしまったり…
そんなときもたくさんあります。

この先も、誰かと会話したりするときに

「元に戻る…」
「元に戻りたい…」

ということを口にすることもあると思うけど、
不安になったりしたときは、

『自分だけじゃなく誰だって元に戻れるわけじゃない…』
『改めて、新たな自分の身体をつくっていこう』

そんな気持ちで前に進んでいけるようにしていきたいと思います。
前に進まないと、身体も変わっていかないですよね…

自分に言い聞かせる日々は続きます。