退院まで1ヶ月となった頃、
リハビリの時間は、それまでにやってきたことはもちろんですが、
日常生活をしていく中で不安に思うことを少しでも減らすために
何をしておきたいかを優先してくれました。
練習しておきたいこと、試してみたいこと…
例えば、家の中でも階段を使うことがある、
段差がある、掴まるところがない場所があって不安…
そういうことがあるなら、階段を使う練習だったり、
段差を乗り越える練習だったり…
それぞれの事情を考慮したことをリハビリに取り入れてくれます。
私は、手に関しては引き続きパソコンを使う練習や料理を取り入れてもらっていました。
足は、色んな状態の道を想定した練習…
障害物をまたいだり段差を超えたり…
階段を使うこともありました。
一度だけ、外にも出ました。
病院の横の道を少し歩いた程度でしたが、
雪も少し残っている頃だったので、滑らないように転ばないように、
ということばかり気を取られてました。
この頃は、病院内の廊下を5分程度なら杖は持ってるけど、
あまり杖には頼らずほぼ浮かせて歩いている状態でした。
リハビリ以外でも、ソーシャルワーカーやケアマネージャーと、
家の中に準備しておくもの、退院後のリハビリをどうしていくか等の相談をしていました。
お風呂の湯船にグリップを取付けるとか、床に置く滑り止めマットとか…
脱衣場所に掴まることが出来る柵のようなものを置くとか。
看護師からは、
「とにかく無理せず安全に過ごすことを優先して」
と言われていました。
『そうだよね…
ここから出たら、もう私の状態を知ってくれている人たちはいないし、
何かあってもすぐ助けてもらえるような状況ではないんだよね…』
怖いと思うことはたくさんあるけど、
これまで安全に過ごせるように色んな方々がお世話してくれたことを忘れずに、
まずは帰ってからの日常生活も安全に過ごすことを優先しようと思いました。
入院中も、動けるようになることばかり考えてたけど、
ケガだけはしたくない、とも思っていたので…。
そこだけは変わらず…無理はしないで頑張っていきます。