入院~2ヶ月 不安も増えてくる…

入院中

入院から1ヶ月が過ぎた頃…

自分の状態に絶望したり悲観的になることもなく、
なんとか前向きに過ごしてきたつもりでしたが、

『いつまで続くんだろう…
この先もっと辛くなってきたりするのかな…
頑張っていけるんだろうか…』

急に不安な気持ちになることもあったり、ちょっとしたことに嬉しく感じたり…
表向きは変わらず前向きで、病棟スタッフと笑いながら話したりすることができましたが、
情緒不安定にもなっていたような気がします。

2か月目に入ってすぐ、同じ病棟内に感染症の陽性者が出てしまい、
リハビリが中止になってしまいました…。

療法士の方々が病棟に来ることもできません。

その間は、自分で何が出来るか考えて…
指の曲げ伸ばしをしてみたり、腕を上げたりしてみたり…
車イスで廊下に出て、立つ練習をしたり…
手すりに掴まりながらステップ練習(足を前に踏み出す練習)をやってみたり…

そして、毎日のスクワットも出来る限り左足に体重かけながらやってみたり…
リハビリの時間に教えてもらったトレーニングを頑張っていました。

このとき、リハビリが中止になったのは結局5日間…
再開したときは、ホッとしました。

そして、久しぶりのリハビリの時間…担当のPT(理学療法士)に、

「膝上や、お尻の下に筋肉ついてきましたね!」

と言ってもらえました。

『自分では分からなかったけど、PTってそういうことも
見ただけで分かるんだ…さすがだな~』

と思いました。

そして、そういうことに気づいてもらえたことも、
自主トレ頑張った成果が出たことも、とても嬉しかった。

手は、指を1本1本動かすことが少しずつ出来るようになってきて、
腕もおでこくらいまで上がるようになっていました。

でも、この頃は髪を一つにまとめていたのですが、自分では出来なかったので
病棟スタッフに毎朝お願いしていました。

『まだまだ誰かに頼らないと自分では出来ないことがたくさんある…』

回復期のリハビリ病棟の入院には傷病によって期限があって、
私の場合は150日でした。

リハビリしてある程度回復したら早く退院したい…
期間ギリギリまでリハビリしたい…
これは、人それぞれ。

主治医からは、入院当初に

「元の状態が100だとして、100戻るかどうかは分かりません。
戻らない状態で生活することも考えなければいけませんが、
今の時点でどこまで回復するのを目標にしますか?」

と聞かれていました。

その頃は、

「仕事しないと生活できないので、
通勤を含めて仕事ができるようにならなければと思います。
欲を言えば、また踊れるようにもなりたいです。」

と答えていました。

そしてまた、主治医とこれからのことを話す機会がありました。

「早く退院することを優先したいですか?
期間めいいっぱいリハビリを行っていきますか?」

と聞かれ…

「仮に今より少し動けるようになっても、
それは病院内で周りは自分の状態を知っていてくれて、
いつでも助けてもらえるから動けるっていうことだと思います。
そんな程度で外に出ても危険だろうし退院はできません。
もっと動くことが出来るようになったとしても…
それでも、元のような状態でないのであればギリギリまでリハビリを続けたいです。」

と答えました。

「おっしゃる通りですね。では、期間めいいっぱい頑張っていきましょう。」

まだ2か月目…ここから更に3ヶ月は入院したまま…クリスマスも年末年始もない…

『それでも、動けるようになりたい…リハビリ頑張ろう…』

改めて、覚悟しました。